よっさん 元気です

二・七日 (ふた なぬか)

父の二七日(ふたなぬか)法要、

「一緒に桜見物しようね」って生前約束したけど間に合わなかったね。
でもきっと遠くの空から盃片手に見てるんだろうね。
大好きなプロ野球も開幕したよ。
ドラゴンズは赤いユニホームでやっと勝てそうだよ。
おいしいお酒を勧めてね。
献杯!!。

咲き誇る
桜仰げば
父の顔
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湯灌 納棺

映画「おくりびと」は観ていない。
父の通夜の前の湯灌という儀式を体験した。
旅立つ前の入浴、髭剃り、化粧なのだ。
湯舟の中の父は気持ち良さそうに目を閉じて体を清めてもらっている。

昔、父の口癖の一つに「早く風呂入れよっ!」ってのがあったなぁ。
テレビを見てる最中や、本を読んだりしてる時、何度も何度も繰り返し言われたっけ。
「わかっとるは、くどいなあ」と口答えばかりしていたっけ。

認知症を患い始めたころ一度スーパー銭湯へ連れて行った。
脱衣場で服を脱がせたり、背中を流したりする度に、実の息子に「すいません、すいません」と頭を下げる父。
小さくなった父の背中がよく見えなかったのは、湯気か涙かどっちのせいだったろうか。

色々な思いがよぎる中、湯灌の儀式は終わった。

化粧、装束も整い棺に納められた父はいい夢を見ているようだ。
愛用の杖、帽子、眼鏡 一緒に旅のお伴だ。
大好きなお酒 紙コップに入れて明日は最後に入れてあげるからね。
旅立つ前にしっかり飲ませてあげるからね。
桜見物できなかったけど、明日は桜の開いた枝も添えるからね。
向こうで待ってる家族や戦友たちと 花見の宴を楽しんでね。

逝く父や
極楽門で
花見かな


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虫の知らせ

突風吹き荒れる夜だった。
テレビを見ながら、晩酌をしていると一瞬風が止んだ。
妻が「外で何か物音がしなかった?」と問いかけた。
「風で何か倒れたんじゃないか」私は何も聞こえなかった。
それから20分ほど過ぎた。
「又、何か物音がする。」と妻が言う。
今度は私も妙な胸騒ぎと共にガタンという音が聞こえたような気がした。
「ちょっと見てくる」
私は玄関のドアをそっと開け周りを眺めまわした。
「誰もいないよ」
部屋に戻ろうとすると郵便受けの取り出し蓋が空いている、何か届いているのかなと覗いても空っぽだった。
蓋を閉めたと同時に胸ポケットの携帯が鳴り響いた。
兄からの父の死を告げる電話だった。

春一番
虫の知らせや
届きけり


平成25年3月19日 父、満89歳にて永眠す。
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六根清浄

認知症の父は本人の意思の確認ができぬまま胃ろうの手術を受けた。

ベッドに横たわる父は何を思うのだろう。
「がんばれよ親父」
声をかけると、かすかにうなずき手を振って応えたりもする。
どんな夢を見ているのだろう?
もう向こうの世界にいる戦友たちの呼びかけも耳にしているのだろうか?

戦っているんだ。
生き抜くのだ。

日本老年医学会は、胃に管で栄養を送る胃ろうなどの人工栄養や人工呼吸器の装着は慎重に検討し、差し控えや中止も選択肢として考慮するとの「立場表明」をまとめた。
 まず、高齢者の終末期における「最善の医療およびケア」を「必ずしも最新もしくは高度の医療やケアの技術すべてを注ぎこむことを意味するものではない」と明記。高齢者の心身の特性に配慮し「残された期間の生活の質(QOL)を大切にするものだ」との考えを示した。
 「本人の尊厳を損ねたり、苦痛が増えたりする可能性があるときは、差し控えや撤退を考慮する必要がある」と記した。(某新聞記事より)

願掛けをした。
138タワーの100メートル531段階段登りで。
霊山参りのつもりで心の中で「六根清浄・六根清浄」と唱えながら。
ゴールにたどり着くと心は空っぽだった。
父の病状良化 リハビリがうまくいきますように。
願いが届きますように。
地上100メートルの空から父の療養所に向けて祈りを込めていた。

「又、満開桜の下で花見の宴を開こうよ……」
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今週のアマリリスくん。
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