
全国77組の応募から16組に選ばれ出場権を獲得した私たち夫婦は先日夢舞台に立ち熱戦を楽しんできた。
入念なリハーサル、控室での緊張感、最後の練習に励むちびっこたち、被災地岩手県から出場の落ち着いたご夫婦、常連の美人姉妹、勢揃いした32組のペアにはそれぞれの四季折々が紡がれた生き様が垣間見えた。
セレモニーを終え、さぁいよいよ出場者入場です。
リハーサルで私たちの後ろに舞台に出るご婦人ペアが間違えて私たちの前に出たがるのを心配していたら案の定本番でやらかしそうになった。なんとかうまく入場したが、司会者の出場者紹介のアナウンスと微妙なずれが生じパニクって立ち位置を間違えてしまったが選手勢ぞろいの開会式は無事終えることができた。

いよいよ対戦の始まりだ。
相撲ということでペアにはそれぞれ四股名があり東西分かれてのトーナメント。勝ち続けなければ優勝できない。
1回戦小中学生の部が始まった。
小道具やジェスチャーを交えてのバトルが繰り広げられた。
そして一般の部 1回戦。
私たちの四股名は【木曽乃川】対戦相手はご婦人ペアの【なでしこ】
【なでしこ】さんが先に詠みあげる 「蟻地獄 見ている間 蟻は来ず」
場内からため息がもれる。
「やられた……すごい 息詰まる情景… 時の流れ… いい句だ…」
感心している場合ではない。
続いて私たちがそれぞれ一句づつ詠みあげた。
「それでは審査員の皆さん、ただ今の判定をお願いしますッ!」
司会者の掛け声とともに5人の審査員が東西どちらかの軍配を挙げる。
「なでしこ3票 木曽乃川2票 なでしこの勝ち~ッ!」

初戦敗退。
でもこの大会のために妻と費やした時間の充実感に満足し私たちは舞台を降りた。
8枚の短冊全部披露すれば大関か横綱か。
「2枚しか詠めなかったね」
「来年は目標4枚だな」
敗者は会場で審査の仲間入りとなる。
勝ち進む選手の出来は秀逸で甲乙つけがたく、判定に頭を悩ませた。
そして最後に勝ち残った横綱は私たちの対戦相手【なでしこ】のお二人だった。
てことは初戦敗退悔いは無し。満足満足……と負け惜しみ。
さすが横綱 なでしこさんは強かった。
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