よっさん 元気です

よっさん京を詠む 完結編

守りもいやがる 盆から先にゃ
  雪もちらつくし 子も泣くし

盆がきたとて なにうれしかろ
  帷子(かたびら)はなし 帯はなし

この子よう泣く 守りをばいじる
  守りも一日 やせるやら

はよもいきたや この在所(ざいしょ)こえて
  むこうに見えるは 親のうち


宇治を後にして、京都駅へ向かう竹田街道を車は走る。
途中竹田という地区がある。その竹田の中に被差別部落があったという。
私は、中学・高校時代はフォークグループ《赤い鳥》の大ファンだった。
「竹田の子守唄」は、そこに生まれた子守唄だ。
難しい話はよく解らないが詩の中に出てくる『在所』は差別用語らしくこの名曲は放送禁止歌となり裏街道でしか、耳にすることが出来なくなったようだ。《赤い鳥》解散理由のひとつである。
そんな話を思い出しながら、「竹田の子守唄がここで生まれたのか」と感慨深く車を走らせていたのだが、《赤い鳥》ならぬ餌を欲しがるヒナ鳥が如く「腹減った~」と合唱が始まった。とても美味しそうなラーメン屋さんを発見、店の名は【宝屋】。竹田の農園名物京都九条ねぎの風味を満喫し京都駅ビルに着いた。駅ビルでは男組と女組とで別行動。外人の多さにオーッビックリ~デ~ス。
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黄昏時の三年坂を心地よい風に吹かれながら風流風情と歩く。
新しいもの、古いものが見事に融合された街。
清水寺への参詣道山門近くの【八つ橋の井筒屋】でお茶の一腹を済ませ、清水寺夜の拝観受付の列に。いよいよだ。

 拙句:山上は 春の夕陽か 仁王門

ライトアップが始まった。
鴨川をはさみ対峙するぼんやり浮かび上がる京都タワーが闇の前の白い夕月ならば、東山の山門は燃える夕陽だ。絶妙のマッチング。胸がキュンとなった。

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清水の舞台は昼と夜では全然顔が違う。明るい時にはそれこそ「飛び降りてやる」って発奮し高揚する気分。闇に包まれた時は自然と体の力が抜け吸い込まれそうになる感覚を持つのは、私だけだろうか。 

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 拙句:手探りで 光明求む 人生か (季語無し)
大悲母のお腹の中へ一度戻ってみて暗闇の中で一点の光明を見つけ悟りを開かれるよう「随求堂・堂下」の真っ暗な空間を数珠をたよりに巡る胎内巡りの行を行った。人は生を受け光明のもとに歩みつづけるのだが、一寸先の闇は何度でも訪れる。その都度の光明探しの繰り返しこそ、生きるということだと勝手に私は悟った。

 拙句:清水は 枝垂桜か 音羽滝

こんこんと流れ出る清水を、参詣者が行列をつくって柄杓に汲み、諸願成就を祈る様は幻想的だ。キラキラと闇に光る音羽の滝の水、岩に砕ける水しぶきは闇夜にぼんやり浮かび上がるしだれ桜だ。身も心も浄化して清水寺の拝観を終える。

夜の京都は静かだが、とても元気だ。境内では大道芸のパフォーマンス。三年坂では児童たちの夜回り組。「火の用心」の掛け声に思わず「がんばって」と声援した、それは自分にも・・・・・・

『ここで転ぶと、3年以内に死ぬ』と言われている事を信じて娘はゆっくりと坂道を歩いている。事件は起きた。 犬と散歩中の御婦人とすれ違った時娘の悲鳴。ひったくりかと駆け寄ると散歩中の犬が娘のブーツの紐を咥えて逃走してしまった。御婦人は平謝り、でもその犬のあまりにもの可愛さに集まった人々は皆大笑いした。

 拙句:後ろ髪 ひかれて下る 三年坂 (季語無し)

旅の終わりはいつも切ないもの。この切なさ故に人は又旅に出る。
いい旅だった。また機会があれば、詠み上げの旅をしたいものだ。
子供の成長と共に、感じ方も変化するだろうが、いつまでもピュアな気持ちは忘れないようにしようと心に誓い。帰路についた。

    稿 了  そして合掌   

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